若い頃に法律の勉強をしてた時期があるんですが、法律を学ぶときに常に考えないといけないことは、その法律がどんな趣旨で作られたかということです。いわゆる立法趣旨です。立法趣旨によってその法律の解釈は全く違うものになります。
例えば「馬車はこの橋を通ってはいけない」という法律があったとします。
この場合、人は橋を通っていいのでしょうか?
人は馬車ではないので通っていいという意見が多くなると思いますがいかがですか?
ここで法律が作られた趣旨(目的)を考えます。
立法趣旨が「馬車の往来で橋が汚れることを防ぐ」だとします。
この立法趣旨の場合、靴がきれいな人は橋を通っても良いですが、靴が汚れている人は通ってはいけないと考えるのが論理的には自然の流れです。
立法趣旨が「重い馬車が通ることで橋が崩れることを防ぐ」だとします。
この立法趣旨の場合、靴の綺麗汚いに関係なく通って良いと考えるのが論理的に自然です。馬車より遥かに軽い人が通ったところで橋が崩壊する危険性はないからです。
法律を勉強したての頃に習ったこの話は妙に感心して今も時々思い出します。
このように、文字面は同じでもその裏にある趣旨や目的、真意によって意味は変わってきます。
日常生活における会話や、仕事における指示でもそうだと思います。その裏にある真意をとらえて行動することで、相手の期待通りの行動を取れる可能性が高くなると思います。真意がわからない場合も多々ありますが、そういう時はどうしてそういう指示をしているのか聞くようにしています。
そうしないと、僕の場合はなにをすればいいかわからないので(-_-;)
法律が大切という意味ではなく、趣旨を考えるよう癖づけるという意味で法律の勉強は結構役に立つということを思い出したので書いてみました(笑)